【買取事例:愛知県の弁当・総菜製造企業様より業務用国産小豆】
ベジブルでは、創業以来「もったいないを、ありがとうへ。」という理念を掲げ、青果を中心に食品ロス削減に取り組んでまいりました。これまでに累計5,000トン以上の青果を救済し、食品メーカー様・卸売業者様・生産者様の課題解決に貢献してきました。その活動はNHKや日本経済新聞、中日新聞をはじめとする多くのメディアに取り上げられ、社会性の高い取り組みとして幅広い注目をいただいております。
その中で、近年特に増えているのが、青果以外の「業務用食品や原料」のご相談です。冷凍・チルド品、菓子類、調味料、さらには業務用食材の原料まで、さまざまなカテゴリーの商品が流通過程の中で余剰在庫となり、行き場を失ってしまう実情があります。今回ご紹介するのは、愛知県で弁当や総菜の製造を行っている企業様からのご依頼で、業務用の国産小豆の買取を行った事例です。
■国産小豆が余剰となった背景
当該企業様は、地元を中心に弁当や総菜を提供されており、その中で「和の甘味」を活かした商品開発もされていました。国産小豆は、あんこや煮豆といった幅広い用途に用いられる重要な原料であり、安定供給を確保するために一定量を在庫として抱える必要があります。しかし、消費動向の変化や販売計画の修正、季節限定商品の需要変動などが重なった結果、想定以上の在庫が残ってしまいました。
一見すると小豆は保存のきく食品と思われがちですが、保管環境や在庫量によっては流通できる期間が限られます。賞味期限が迫っている状態で在庫を抱え続けることは、いずれ「廃棄」という結末につながりかねず、食品ロスと同時に廃棄コストの発生という二重の負担を企業に強いることになります。
■ベジブルの買取と再流通
そこで弊社ベジブルが買取を行い、食品ロス削減とコスト削減の両立を図りました。青果で培ってきたスピーディーな販売ネットワークを活用し、国産小豆を必要とされる消費者へと再流通させることに成功しました。青果は特に短い賞味期限の中で扱ってきたため、「時間との勝負」に強みを持っています。その経験が、今回の国産小豆のように比較的賞味期限が長い原料においても、より確実で効率的な再流通につながったのです。
■本事例が示す意義
この事例は、弁当や総菜の製造現場においても原料の需給調整が非常に難しく、余剰在庫が発生してしまう現実を物語っています。しかし同時に、そうした余剰品も「まだ十分に活用可能な資源」であり、廃棄せずに循環させることが可能であることを示しました。私たちは単に商品を「安く売る」ことが目的ではなく、食品が持つ価値を次につなぎ、「もったいない」を「ありがとう」へ変える流れを社会全体に広げていきたいと考えています。
■今後の展望
今回の国産小豆の買取をはじめ、ベジブルでは業務用食品全般を対象とした取り組みを強化しております。冷凍食品、チルド商品、菓子、調味料など、カテゴリーを問わず「余剰在庫」「規格外」「賞味期限切迫」といった商品を再流通させる仕組みを整えています。さらに自社トラックを活用した回収体制を備えており、物流コストの最適化やスピーディーな対応が可能です。
愛知県を拠点とするベジブルだからこそ、地元企業様との連携を深め、地域に根ざしたフードロス削減の取り組みを推進できます。そして、青果で5,000トン以上の削減実績を積み重ねてきた経験を活かしながら、今後も「業務用食品の余剰在庫」や「原料の余剰」といった課題解決に力を注いでまいります。
今回の国産小豆の再流通は、単なる在庫整理にとどまらず、「まだ食べられる食品を社会につなげる」という私たちの使命を再確認させるものとなりました。食品メーカー様、弁当・総菜企業様、卸売業者様とともに、これからも持続可能な社会づくりに寄与していきます。
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