【買取事例】愛知県の卸業者様より北海道産玉ねぎ1トンを買取(傷み個体混入)
はじめに:廃棄リスクを抱える青果の現状
愛知県の卸業者様より、北海道産の玉ねぎ約1トンを買取しました。今回の玉ねぎは全体の1%ほどに傷んだ個体が混入しているものでしたが、それ以外の99%は品質的に問題がなく、スーパーに並ぶ青果と同等のA品といえるものでした。
しかしながら、卸業者様の立場では膨大な取扱量を日々抱えているため、このわずかな割合の不良個体を取り除くために選別の人手を割くことが難しく、そのまま廃棄の対象となってしまう現実が存在します。実に99%が良品であるにもかかわらず、市場から姿を消してしまうのです。これはまさに「もったいない」の典型例といえるでしょう。
ベジブルでは、このような状況を打開するために余剰在庫や規格外品を積極的に買取し、新たな流通へとつなげています。
今回の玉ねぎの特徴と課題
今回買取した北海道産の玉ねぎは、表皮が一部傷んでいる個体が全体の1%程度混入しているだけで、その他の大多数は見た目も味も問題がありません。選別を行えばほぼすべてが市場に出回っても遜色ない品質です。
ところが卸業者様の立場では、選別作業のために人件費や時間をかけることができず、やむを得ず在庫全体を廃棄として処理せざるを得ない状況が発生していました。これは単なる経済的損失にとどまらず、フードロスや環境負荷の増加という社会的課題にも直結します。
ベジブルによる解決策
ベジブルでは、こうした「99%が良品であるのに廃棄される」など訳あり品を積極的に引き受けています。
- 店舗での小売り販売に活用し、消費者にお値打ちに提供
- 一部を飲食店や業務用食材として提供
- 傷んだ一部はあらかじめ取り除き、品質を保証した状態で流通
これにより、卸業者様にとっては人手やコストの削減につながり、消費者にとっては良品をお得に入手できる機会が広がります。
フードロス削減と環境への効果
もし今回の玉ねぎが廃棄されていたら、1トンもの食材が無駄になるだけでなく、廃棄処理の過程でCO2排出が発生し、環境負荷を大きくしていたでしょう。ベジブルが買取し、流通に乗せることで、農業資源を無駄にせず、持続可能な社会づくりにも貢献しています。
これまでにベジブルは累計5,000トン以上の青果を救済してきましたが、今回のような「ほんのわずかな理由で廃棄対象になってしまう青果」は数多く存在しています。
店頭での反響
今回の玉ねぎはベジブルの店舗で家庭用として販売しました。消費者からは次のような声が寄せられています。
- 「スーパーに並んでいるものと遜色がない」
- 「こんな良品が廃棄されそうになっていたなんて驚き」
- 「安くて助かるし、フードロス削減に協力できて嬉しい」
こうした声からも分かるように、消費者は品質をしっかり理解し、社会性のある取り組みに共感を寄せています。
まとめ:わずかな傷みが廃棄を生む現実を変える
今回の事例は、愛知県の卸業者様から北海道産玉ねぎ約1トンを買取し、わずかな傷みの混入が理由で廃棄されるはずだった良品を救った取り組みです。
廃棄される運命だった青果を再流通させることで、農業資源を活かし、フードロス削減、CO2削減、農家・卸業者支援、そして消費者メリットという複数の効果を同時に実現することができました。
ベジブルは今後もこうした青果を積極的に買取し、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。