ESG報告に使えるロス削減事例|食品製造工程ロスを数値化し企業価値を高める方法
食品メーカーや製造工場では、ESG(Environment・Social・Governance)への対応が強く求められる時代になりました。特に注目されているのが、製造工程ロスの削減と食品廃棄量の数値化です。
これまで廃棄していた規格外品や端材を適切に再流通させることで、工場廃棄削減・コスト改善・ESG評価向上を同時に実現できます。本記事では、ESG報告にそのまま使えるロス削減事例を、見やすい形で具体的に解説します。
ESG報告で食品ロス削減が重視される理由
ESGの「環境(Environment)」では、以下の数値が重要です。
- 廃棄物排出量(kg・トン)
- 廃棄削減率(%)
- CO₂排出削減量
- 再資源化・再流通量
食品を廃棄すると焼却処理が必要になり、CO₂が発生します。そのため、食品ロス削減は環境負荷低減の直接的な指標になります。
また、食品ロスは重量で管理できるため、ESG報告書に数値として明確に記載できます。
製造工程で発生する端材や規格外品は、廃棄ではなく再流通できる場合があります。
→ 製造工程ロスの買取専門ページはこちら
ESGに使えるロス削減事例①(冷凍食品工場)
改善前
年間の製造工程ロス
24,000kg(24トン)
廃棄処理費用(60円/kg)
24,000kg × 60円 = 1,440,000円
製造原価(300円/kg)
24,000kg × 300円 = 7,200,000円
年間損失合計
8,640,000円(864万円)
改善後(再流通を導入)
再流通量
15,000kg
廃棄量
9,000kg
廃棄費用
9,000kg × 60円 = 540,000円
買取収入(100円/kg)
15,000kg × 100円 = 1,500,000円
改善結果
- 廃棄費削減:900,000円
- 買取収入:1,500,000円
合計改善額
2,400,000円/年(240万円改善)
ESG報告用数値
- 食品ロス削減量:15トン
- 廃棄削減率:62%
- CO₂削減:約7〜20トン相当
ESGに使えるロス削減事例②(製菓工場)
改善前
年間廃棄量
12,000kg(12トン)
廃棄費用(30円/kg)
12,000kg × 30円 = 360,000円
製造原価(200円/kg)
12,000kg × 200円 = 2,400,000円
年間損失合計
2,760,000円(276万円)
改善後
再流通量
8,000kg
廃棄量
4,000kg
廃棄費用
4,000kg × 30円 = 120,000円
買取収入(80円/kg)
8,000kg × 80円 = 640,000円
改善結果
- 廃棄費削減:240,000円
- 買取収入:640,000円
合計改善額
880,000円/年 改善
ESG報告用数値
- 食品ロス削減率:67%
- 廃棄量削減:8トン
ESG報告にそのまま使える記載例
実際のESG報告書では、以下のように記載できます。
記載例:
当社は製造工程ロスの再流通を推進し、年間15トンの食品廃棄削減を達成しました。これにより廃棄処理費を約90万円削減し、さらに再流通による収益化を実現しました。本取り組みによりCO₂排出量の削減にも貢献しています。
食品ロスをESG指標として数値化する方法
最低限、以下の4項目を記録するだけでESG指標として活用できます。
毎月記録する項目
- 廃棄量(kg)
- 再流通量(kg)
- 廃棄費用(円)
- 再販収入(円)
数値化例(月間)
総ロス
2,000kg
再流通
1,200kg
廃棄
800kg
廃棄費用(60円/kg)
48,000円
買取収入(120円/kg)
144,000円
月間改善額
192,000円
年間改善額
2,304,000円(約230万円)
ESG対応は取引先評価にも直結する
現在、大手企業や商社では取引先に対し、
- 食品ロス削減
- 廃棄削減率
- ESG対応
の提出を求めるケースが増えています。
ロス削減の数値を提示できる企業は、
- 取引継続率向上
- 新規取引獲得
- 企業評価向上
につながります。
HACCP対応工場は特にESG報告に有利
HACCP管理では、
- 製造記録
- 温度記録
- ロット管理
が整備されているため、
食品ロスの発生量と削減量を正確に証明できます。
これはESG報告で非常に重要な要素です。
ベジブルによる食品ロス削減実績
ベジブルでは、
- 冷凍食品
- 精肉
- 水産加工品
- 製菓製品
- 業務用食品
などの製造工程ロスを買取し、累計6,000トン以上の食品ロス削減を実現しています。
NHKをはじめとする50回以上のテレビ取材、日本経済新聞など多数の新聞掲載実績があり、食品メーカー・製造工場様との取引が全国で拡大しています。
ESG報告に活用できる削減実績の創出も可能です。
→ 製造工程ロスの買取専門ページはこちら
まとめ|食品ロス削減はESGと利益を同時に改善する
製造工程ロスを再流通することで、
改善できる項目
- 廃棄費削減
- 買取収入
- CO₂削減
- ESG評価向上
食品ロスは単なる廃棄物ではなく、数値化することで企業価値を高める重要な経営指標になります。
廃棄を決定する前に再流通を検討することが、ESGと収益改善の両立につながります。