【買取事例】愛知県の農家さんより規格外のなすを買取
愛知県内の農家さんより、規格外として出荷が難しい「訳ありなす」を買取いたしました。今回の取り組みは、農家さんの収益確保と食品ロス削減の両立を目的としており、私たち株式会社ベジブルが大切にしている「もったいないを、ありがとうへ。」という理念を体現するものとなりました。
一般的に、なすはサイズや形の統一感、色合いの美しさなどが重視されます。しかし、自然の恵みである農作物はどうしても個体差が生じます。少し曲がっていたり、表面に小さなキズがあったりするだけで、市場に並ぶ基準を満たさず「規格外野菜」とされてしまうことが多いのです。その結果、本来は味や栄養にまったく問題のない野菜が出荷されず、廃棄のリスクを抱えてしまいます。
今回愛知県の農家さんからご相談をいただいたのも、まさにそうした背景からでした。天候の影響もあり、形が揃わなかったなすが大量に収穫され、このままでは行き場を失ってしまうとのこと。農家さんにとっては労力をかけて育てた大切な作物であり、廃棄するには心苦しい。しかし市場に出せないために在庫を抱え、困っておられました。
ベジブルでは、そのような「訳あり野菜」や「規格外野菜」を積極的に受け入れています。理由は単純です。「見た目が違うだけで、食べておいしい野菜を捨てるのはもったいない」と考えるからです。私たちは創業以来、青果を中心に5,000トン以上の食品ロスを削減してきましたが、その原動力になっているのは、こうした農家さんの声に寄り添い、出口をつくることにあります。
今回引き取らせていただいた「規格外なす」も、味や食感に一切問題はありません。むしろ新鮮で、煮びたしや揚げびたし、麻婆なす、焼きなすなど、家庭料理から業務用調理まで幅広く活用できる立派な食材です。皆さまからも、「こうした訳あり野菜は価格が安く、調理すれば見た目に影響がないのでむしろありがたい」という声を多くいただいております。
また、今回の取り組みはフードロス削減だけでなく、農家さんの経営支援にも直結します。通常であれば廃棄コストが発生してしまう規格外なすを、ベジブルが買い取り、再流通させることで「廃棄の負担を軽減し、売上に変える」ことができるのです。この仕組みにより、農家さんは安心して出荷でき、消費者はお得に新鮮な野菜を手に取れるという、双方にメリットのあるサイクルが生まれます。
さらに、ベジブルは自社店舗「ワケあり青果店ベジブル」での販売に加え、飲食店等への業務用販売も行っています。今回の規格外なすも、店舗に並ぶだけでなく、業務用としても需要が高く、煮込み料理やソース、惣菜など多様な形で活用されます。冷凍加工や惣菜原料として供給することで、より長期的に価値を発揮できる点も大きな強みです。
こうした取り組みを継続することで、ベジブルは「規格外野菜」や「訳あり果物」の再流通におけるプラットフォームとしての役割を果たしていきたいと考えています。規格に合わないからといって価値がないのではなく、見方を変えれば「新しい需要を生み出す可能性を秘めた資源」です。これからも愛知県をはじめ全国の農家さんと連携し、地域に根差した食品ロス削減を進めてまいります。
最後に、今回の規格外なすの買取を通じて改めて実感したのは、「フードロスは社会全体で取り組むべき課題である」ということです。生産者・流通・小売・消費者、それぞれが少しずつ意識を変えることで、まだまだ救える野菜や果物がたくさんあります。ベジブルはその架け橋となり、「もったいない」を「ありがとう」に変え続ける存在でありたいと考えています。
もし農家さんや食品関連企業の方で「規格外野菜や訳あり果物が余って困っている」という場合は、ぜひ一度ご相談ください。ベジブルはこれからも、農家さんの努力を無駄にせず、消費者へ新しい価値として届ける活動を全力で取り組んでまいります。
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