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【買取事例】大阪の果物卸業者様より余剰在庫となった鳥取県産梨(なつひめ・秋栄)約750kgを救済

ベジブルでは、「もったいないを、ありがとうへ。」という理念のもと、規格外品や余剰在庫となった青果の積極的な買取・再流通を行っております。今回、大阪の果物卸業者様より、鳥取県産の梨「なつひめ」と「秋栄」が余剰在庫となり、通常の販売が難しい状況になったため、約750㎏を弊社で買取いたしました。

■今回の経緯

鳥取県は全国有数の梨の産地として知られ、「二十世紀梨」をはじめ多くの品種が栽培されています。その中でも「なつひめ」や「秋栄」は、比較的新しい品種であり、旬の時期が限られることから需要のピークを過ぎると一気に販売が難しくなる特徴があります。

今回卸業者様で発生した余剰品は、見た目や品質には大きな問題がないものの、流通量が多いことや販売時期のずれにより、通常ルートでは販売が困難になってしまいました。廃棄という選択肢も検討される中で、「少しでも有効に活用してほしい」とのご相談をいただき、弊社が一括で引き受けることとなりました。

■品種紹介

  • なつひめ
    鳥取県で生まれた比較的新しい青梨の品種です。収穫期は8月上旬から中旬と早く、爽やかな酸味と高い糖度が特徴。果肉は緻密でやわらかく、みずみずしい口当たりが楽しめます。名前の通り「夏の姫」として親しまれています。
  • 秋栄(あきばえ)
    晩夏から秋にかけて出回る赤梨系の品種で、果肉はやや硬めですが果汁が多く、濃厚な甘みと香りが特徴です。「豊水」や「幸水」などの人気品種に並ぶポテンシャルを持ちつつも、まだ知名度が限られているため、市場での流通が安定しないケースがあります。

■ベジブルでの活用

弊社が救済した梨は、まずは直営店舗での小売りを中心に販売しております。多少の見た目の違いや規格外のサイズであっても、品質や味に問題はなく、お客様にとっては「お得に美味しい梨を楽しめる」と大変ご好評をいただいております。

また、量がまとまった際には、飲食店様や加工業者様へのご案内も行い、ジュースやスイーツの原料としてもご活用いただいております。ただし、あくまで中心となるのは自店舗での小売販売であり、訳あり青果を「身近に手に取れる価値ある商品」として提供し続けることを大切にしています。

■食品ロス削減への意義

今回のように、余剰在庫となった梨が廃棄されてしまえば、農家様・卸業者様の努力が無駄になるだけでなく、廃棄コストや環境負荷も発生してしまいます。約750㎏もの梨を救済できたことは、食品ロス削減の観点からも大きな意味があり、農家様や卸業者様にとっても安心材料となります。

弊社では創業以来、累計5,000トン以上の青果を救済してまいりました。今後も「少しの規格外や余剰であれば引き受けてもらえる」という信頼を積み重ね、取引先の皆さまとともにフードロス削減に貢献してまいります。

■まとめ

今回の事例は、大阪の果物卸業者様から鳥取県産の梨(なつひめ・秋栄)約750㎏を余剰在庫として買取・再流通したものです。ベジブルでは、こうした訳あり青果を単なる「売れ残り」ではなく「まだまだ価値のある商品」と捉え、自店舗を通じて多くのお客様へと届けています。

これからも、農家様・卸業者様の「もったいない」を「ありがとう」に変える活動を続け、地域に根ざした持続可能な青果流通の仕組みづくりを進めてまいります。
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